毎日感動に触れ続けたら鬱抜けできた話

4/9追記
この記事を書いてから約3週間が経ちました。ピーク時に比べたら全然たいしたことないのですが、今でも時々鬱状態になります。なかなか完治は難しいみたいです…
5/13追記
大丈夫な時とそうでない時の波があります。感情がなくなる時があります。まだまだ感情のメンテナンスを続ける必要がありそうです。
2019/9/6追記
あれから1年半ほど経ち、ほぼ完全に回復しました。

 

2018年2月の終わり頃から3週間くらい鬱で苦しんでいました。

何年間も鬱で苦しんでいる人から見れば軽い症状だと思います。

 

ただ、この3週間は本当に生きる気力が湧かなかったです。

正直、こんな短期間で元の状態に戻れるとは思っていませんでした。

そのぐらい自分にとっては深刻でした。

 

この経験を活かすためにも具体的にどのような症状だったのか?

そして、どのようにして鬱を抜け出すことができたのか?について語っていきます。

 



どのような症状だったのか?

実際に体験したのは主に以下の7つです。

  • 生きる気力がわからなかった
  • 生きる意味を失っていた
  • 感情をなくしていた
  • 何を見ても薄っぺらく見えた
  • 一度横になると起き上がれなかった
  • 一度座ると立てなかった
  • 自分が今、何に落ち込んでいるのかがわからなかった

 

何に落ち込んでいるのかがわからなかった

特に1番下の「何に落ち込んでいるのかがわからなかった」が辛かったです。

落ち込んだことは何度もあります。

でも、何の理由もなく落ち込んだことはありませんでした。

 

今まで落ち込むときは、必ず落ち込む原因となるような出来事があって落ち込んでいました。

しかし、今回のは落ち込むきっかけとなった出来事が全く思い浮かびません。

ぼく

自分は今、何に落ち込んでるんだろう?

と真剣に考えましたが、何も出てきません。

 

例えるなら、真っ暗闇の中で誰かが弓矢で攻撃してくるような感じです。

どこから撃ってくるのかがわかれば避けたり、逃げたり、攻撃し返したりできます。

でも、どこから撃ってくるのかわからないので、どうすることもできませんでした。

自分自身経験したことがなく、元の状態に戻れる兆しが全く見えませんでした。

 

感情をなくしていた

生きる意味がないと感じてしまうのは、落ち込んでない時にもよくありました。

ただ、感情をなくして、何を見ても何も感じず、すべてのものが薄っぺらく見えてしまうのは初めてでした。

喜怒哀楽のすべての感情の振り幅が小さくなったという感じです。

明らかに何を見ても感動できなくなりました。

 

3週間の鬱期間に入る前に「今夜、ロマンス劇場で」という映画を見ました。

とても感動したので、見た直後は

ぼく

もう1回見たいな

と思いました。

 

しかし、2回目を見る前に鬱状態になったので

ぼく

今見ても感動できないな

と思い、2回目を断念しました。

 

どのようにして鬱を抜け出したのか?

いくら考えても何に落ち込んでるのかはわからないし、これ以上考えても無駄だなと思ったので、なんとかして鬱状態から抜け出そうとしました。

 

最初は夜10時前に寝てみたり、外を走ってみたりしてみました。

以前よりも若干健康体になったことで、気持ちは楽になりました。

しかし、それは一時的なもので、1~2時間ほど経つと鬱状態に戻ってしまいました。

 

そこで、うつ病をはじめとしたいろいろな心の病気の克服方法を調べてみました。

しかし、感情をなくしてしまっているからか、そこに書いてあることがまったく響かず、断念…

鬱を克服した人の体験記もいくつか読んだのですが、あまり意味を感じませんでした。

 

多くのサイトで「うつ病は治らない人もいる。じっくり時間をかけて治していきましょう。」

みたいなことが書かれていて、やっぱすぐに治すのは無理かな~と諦めかけていました。

 

そんな感じで諦めかけていたのですが、ある動画に偶然出会い、奇跡的に復活することができました。

それはこの動画です↓


 

最初は何をやってるのかわからなかったんですけど、徐々に状況を理解し、とても感動してしまいました。

メモリプレイという演出です。

この動画を見ても1~2時間後には鬱状態に戻ってしまったのですが、これまでとは違った感じがしました。

 

例えば、テンションMAXの時を100、平常時が50、鬱状態が10以下とします。

ちゃんと睡眠を取ったり、運動した後は直後は50に回復します。

しかし、1〜2時間経つと5くらいまで下がっていました。

 

ですが、メモリプレイの動画を見たあとでは1〜2時間経っても10くらいまでしか下がりませんでした。

 

これは感覚的なことなのでうまく言葉で表現するのは難しいのですが、メモリプレイの動画を見たあとの方が明らかに楽になりました。

楽になったといっても、10なので鬱状態であることは変わらないんですけど、もとの状態に戻れる兆しが見えた感じがしました。

ぼく

動画を見て感動することで、なくした感情を取り戻せるかもしれない
と思いました。

 

実際に他のメモリプレイの動画もくり返し見ることで、平常時の50を長い時間維持できるようになりました。

1つの動画でくり返し感動することもできたのですが、感動になれたら嫌だなと思ったので毎日見る動画を変えていました。

 

感動する動画をくり返し見る日々を過ごしているうちに、1日の8割くらいは平常時の50で過ごせるようになりました。

この状態まで回復したあと、1番何でも話せそうな友達と会い、今までの経緯をぶちまけました。

 

なぜ8割回復するまで人に話さなかったかというと、人の話が入ってこないぐらい落ち込んでいたからです。

頭では理解できるのですが、感情をなくしているためか心では理解できない状態でした。

なので、人の話がちゃんと心に入ってくるであろう8割回復の状態になるまで人に会うことは避けていました。

 

ぼく

もうちょっと早い段階で人に頼ってもいいのかな

とも思ったのですが、僕の場合はこの方法でよかったみたいです。

 

人と話すのもちょっと無理だな、という状況で人と話すのはかえって逆効果な気がします。

自分だけで抱えすぎるのもよくないので、この辺の加減は難しいですが、無理をする必要はないのかなと思います。

 

1番何でも話せそうな友達に素直に自分の言葉で話すことで、9割ぐらい回復しました。

自分の言葉で話す、というのは特に大事だと思います。

 

自分の言葉じゃないと素の自分を出せないからです。

僕は本当に友達がいない方で、素の自分で話せる友達は1人しかいなかったのですが、その1人に話すだけでもかなり楽になりました。

 

効果のあったことをまとめるとこんな感じです↓

  1. 毎日自分が感動する動画を見る(見る動画は毎日変える、同じ動画を2日連続で見ない。)
  2. 1日の8割ぐらいの時間、鬱状態でない自分でいられるようになったら素の自分でいられる人にぶちまける。

この2ステップで鬱状態から戻ってくることができました。

 

僕はたまたま3週間程度で戻ってくることができましたが、回復の速さには個人差があるので、かかる時間を気にする必要はないと思います。

じっくり少しづづ、1日の中で気持ちが楽になる時間を増やしていくだけを考えることが大事です。

 

3歩進んで2歩下がる日もあれば、1歩進んで2歩下がるような日もあると思います。

それでも焦らずに、気長に待つことが1番のポイントです。

 

誰に対しても効く方法ではないですが、参考になればいいなと思います。

 

一連の流れを経験して思ったこと

期間は3週間と短かったのですが、発症してから回復するまでに思ったことについてまとめます。

 

まず思ったのは、ほんの些細なことをきっかけに誰でも鬱状態になりうるということです。

僕はもともと切り替えの早い方で、ひどく落ち込んだとしてもせいぜい2日程度でした。

 

メンタルは決して強い方ではないですが、弱くはないです。

中学高校の部活でそれなりにきつい練習を超えてきたからです。

ですが、そんな僕も落ち込んで鬱のような状態になりました。

 

一生のうちに15人に1人はうつ病になると言われているみたいです。

うつ病になることは珍しいことではなく、誰にでも起こりうることだということです。

 

なので、仮にうつ病になったとしても

なんで自分がなったんだろう…」

と落ち込む必要はないと思います。

 

「これは多くの人がなる病気なんだ」と切り替えましょう。(難しいかもしれませんが)

 

他の人に効いた方法が自分には効かないことが多い病気です。

僕もいろいろな克服体験記のようなものを見ましたが、結局1番効いたのは自分で編み出した方法でした。

その辺の歯がゆさとは戦っていかなければなりません。

 

平常時を50、鬱状態を10以下とします。

30くらいだったらまだ自力で戻せるけど、10以下になってしまったら、なかなか50に戻すことができません。

戻ったとしても一時的なもので、またすぐ10以下に戻ってしまいます。

 

これは感覚的な話でうまく表現できないのですが、それだけ鬱が強いということだと思います。

だからこそ、30くらいになった時点で50以上に戻す何かをすべきです。

本格的な鬱状態になる前に手を打っておくことが大事だと思います。

 

相談できる人が身近にいない場合は、相談できる環境を見つけましょう。

先述したように、うつ病は多くの人が経験する病気です。

なので、相談できる医療機関、病気を克服した人がたくさん日本にはいます。

 

本当に気持ちが沈んだ状態になってしまうと、相談できる環境を探す行動力もなくなってしまいます。

僕もピーク時は起き上がることができず、大変でした。

 

難しいかも知れないですが、気持ちが沈みきってしまう前に、できれば相談できる人を見つけておくことをおすすめします。

これは1人見つければ大丈夫です。

本当に信頼のできる人が1人いるだけでかなり楽になります。

 

最後に

いろいろ書きましたが、焦らずにちょっとずつよくしていこうと思うことが1番大事だと思います。

二歩進んで一歩戻る日があってもいいし、なんなら一歩も進まずに三歩戻るみたいな日があってもいいと思います。

低すぎるぐらいのハードルでいいんです。

 

むしろ

こんなにハードル下げられる自分すごくない?

ぐらいに思っていいと思います。

 

他人と比べてしまう気持ちはわかりますが、他人と比べたところで自分の症状は変わりません。

自分だけを大事にする時期があってもいいと思います。

 

僕には「生きることにも死ぬことにも意味はない」という考え方が根底にあるので、また鬱状態に戻るかもしれません。

次また鬱状態になってから元の状態に戻るには、今回よりも長い時間がかかるかもしれません。

 

それでも根気強く、時間をかけてでも乗り越えていきたいと思います。

そう思えるのは、3週間の鬱状態を乗り越えることができたからです。

 

現在まさに鬱と戦っている方は本当に辛いと思います。

でも、これを1回でも乗り越えることができたら、以前より確実に強くなれている自分を実感することができます。

ほんのちょっと、本当にちょっとだけでもいいので自分に期待してみてください。

 

相談相手が見つからないようであれば、僕が相談相手になります。

その時は気軽に連絡ください。お問い合わせページからでもTwitterのDMからでも大丈夫です。

お問い合わせ

(@yuta_kinu)

 

おわり